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インバウンドと為替の関連性を徹底解説!今更聞けない円安とインバウンドの関連性

2016年に入り、円の相場が徐々に高まりつつあります。

円高になるとインバウンド市場にどの様な影響があるか分かりやすくまとめてみました。

週明けの東京外国為替市場は、海外市場の流れを引き継ぎ円を買う動きが広がり、1ドル=106円前半まで円高が進みました。午後5時時点の円相場は、先月28日に比べて2円、円高ドル安の1ドル=106円39銭~41銭でした。

引用元:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160502/k10010507121000.html

円高とのインバウンド業界の関連性

昨今『爆買い』や『インバウンド』といった単語をよく耳にします。

 読者の皆様はご存知かとは思いますが、『爆買い』や『インバウンド』とはアジア圏を中心とした訪日外国人観光客が増加した事により有名になった単語です。

 

参照:http://www.jnto.go.jp/jpn/

グラフを見てみると年々、訪日外国人数は増加傾向にあることがことがわかります。

訪日外国人増加の主な大きな要因の1つとして円安があります。

そしてインバウンドを考える上で、円の値段というのは重要な指数となるので、改めてしっかりと理解しておく必要があります。

 

参照:http://stock.searchina.ne.jp/index.cgi

こちらの図は中国元と日本円の過去8年の為替レートです。

2011年にはCNY/JPYが12円を記録していましたが2014年後半には19円以上にまで上昇(円が下落)しているのがわかります。

これにより中国人にとって日本旅行がより割安に、よりお得に感じるようになりました。

12円の時と比べると約2/3の費用で日本旅行が楽しめるということになります。

これには日本で交通・宿泊費だけでなく、日本での買い物の費用も含まれるので中国人にとって、円安になればなるほど日本の商品がとても安く感じ、中国人観光客が日本で『爆買い』をする背景の大きな理由として円安の影響があることは間違いないと推測できます。

1ドル106円!? インバウンドに関係あるの?

2014年~2015年までは円安の影響で訪日外国人観光客が日本旅行に魅力を感じていたと背景がわかって頂けたかと思います。

しかし、冒頭でも触れたように5月3日の外国為替市場で円相場は一時、1ドル=106円をつけ、およそ1年半ぶりの円高水準となりました。

日本の為替に関するニュースはドル基準でニュースになるので、インバウンドや中国人に結びつけ難い方もいるかもしれませんが、下記のグラフを見てください。

 

  

参照:http://stock.searchina.ne.jp/index.cgi

こちらは日本円に対する元とドルのレートです。

値段は違えど、ほとんど同じ動き方をしているのが分かると思います。

今回ドルに対して円高が進んだということは元にとっても円高が進むということです。

先ほど円安が訪日外国人増加の大きな要因の一つとして説明しましたが、1ドル116円(円高に進む)になるということは今後の訪日外国人観光客の減少が懸念されます。

昨今の為替市場は円高傾向にあり、インバウンド業界にとっては望ましくないと思っている方も多いかと思います。

しかし工夫次第でまだまだインバウンド需要の勢いが続く可能性があります。

今まで一時的な爆買い観光客をターゲットにしていた小売店や、立地が良いから外国人観光客がよく訪れていた飲食店など、円高傾向が加速する事によって中国人観光客はお金により一層シビアになることが予測できます。

前年のインバウンド市場とは性質が違うマーケットにどのように対策していくかがこれからの課題となりそうです。