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【インバウンド】和歌山県の宿泊客数が過去最高、データから見る宿泊数増加のポイント

昨年の和歌山市内の宿泊客数は83万8654人(前年比8万3816人増)で、統計を開始した1977年以来、過去最高となったことが市のまとめで分かりました。主な要因として市は円安や、中国をはじめとするアジア各国の格安航空会社(LCC)の関西空港発着便の増便に伴う外国人客の増加が押し上げたことが大きいと考えられます。

 

市観光課によると、昨年の和歌山市内の外国人宿泊客数は10万7381人と、全体の12.8%を占めました。統計を取り出した87年以降では、こちらが最も多く。市内の外国人宿泊客数が全体に占める割合は、14年が3.38%(2万2517人)、15年は7.98%(6万80人)と年々増加しています。

参照:http://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/270407/270407_3.pdf 

背景には、観光庁の取り組みにより訪日外国人客数そのものが増えていることがあります。さらに、大阪での宿泊場所が確保できず、和歌山で宿泊するケースが多くなっているとの見方もあり、宿泊施設が足りていないのではないかという課題点も残されています。

 

国・地域別では、中国からの宿泊客数が多く、14年が2万2990人、昨年が5万1716人と2年連続で最多。昨年は中国のほか、韓国、タイ、台湾、香港と5位までが全てアジア圏の国・地域でした。

JTB西日本の調査によると、こうした宿泊客を含む外国人観光客の市への直接消費額は昨年が42.2億円で、14年の23.6億円から79%増と大幅に伸びています。市観光課の担当者は「和歌山市から大阪や高野山、紀南方面に行く外国人旅行者にいかに和歌山市で宿泊してもらえるか。広域的な連携ができるよう、今後も検討したい」と話しています。

4月の訪日外客数208万2000人で、3月に続き200万人を超えました。単月としては過去最高を記録し、日本にやってくる外国人はまだまだ増え続けていることがわかります。地域活性化・観光振興のためには今後、県外や市外を訪れる外国人旅行者をいかに市内に呼び込めるかが重要な鍵となるかとおもいます。

和歌山県はLCCと大阪での宿泊場所不足により訪日外国人観光客の需要が上がってきました。増え続ける訪日外国人観光客がどのような要因で何を求めているか、依然手探りな状況だと思います。アレンジではインバウンドに関するご相談やコンサルティング業務を行っています。わからないことやお困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせください。