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広島への訪日外国人観光客が過去最多、その方法とは?

広島市の外国人観光客が過去最多を記録

広島市は、2015年に同市を訪れた観光客が1199万7000人(前年比3%増)に達し、5年連続で過去最多を更新したと発表しました。特に、外国人観光客が102万9000人(同56.6%増)に急増し、初めて100万人を突破しました。

広島の従来の観光客はアメリカやオーストラリアなど欧米から訪れる人が多かったですが、近年は中国や香港、台湾からの観光客が増えています。

市は増加の理由として円安などにより訪日外国人全体が増えていることや台湾、中国、フランスなどで行った観光プロモーションの成果などを挙げています。

外国人集客プロモーション

1パンフレット

広島市が外国人観光客誘致の為にまず取り組んだのが宮島の観光パンフレット改善です。

従来のパンフレットは宮島の見どころを全て紹介しようとするあまり説明文が長く読み物のようなパンフレットでした。

そこで宮島のパンフレットをフランス人にターゲットを絞り、宮島のイメージが浮かびやすいシンプルなデザインに変更しました。

新しいパンフレットでは表紙には鳥居が全面に配され、漢字の「宮島」が目を引くデザイン、紹介する見どころを絞り込むなど、中身にも工夫が見られます。

2モン・サン=ミシェルとのコラボレーション

 

さらに、廿日市市では、宮島を訪れるフランス人旅行者の割合の高さに着目し、モン・サン=ミシェルとの連携も進めています。フランス人が抱く日本や広島に対する心理的な距離感を縮める戦略として、フランスとの連携に取組んでいます。

【モン・サン=ミシェルとの連携のきっかけとなった日仏交流150周年記念ポスター。海に浮かぶモン・サン=ミシェルと宮島の幻想的な雰囲気が印象的なデザイン。キャッチコピーは、「(モン・サン=ミシェルは)行った!(宮島には)行った?」】

さらに、大型クルーズ船の誘致、市内で使える無料のWi-Fiの大幅増、原爆資料館が世界最大クチコミ観光情報サイト「トリップアドバイザー」で外国人に人気のスポットとして紹介されていることも影響したと考えられます。

参照:http://mainichi.jp/articles/20160605/ddl/k34/020/408000c