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「中国人旅行者だけに向けた広告」広告配信ができるWeChat広告

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みなさん、こんにちは。月曜日なので、WeChatの旬なネタを紹介しようと思う。2年ほど前にモーメント広告(LINEでタイムライン広告)をテンセントが発表した。この広告は1回の広告で約500万円ぐらいが最低出稿金額だった事もあり、大手企業しか配信を行っていなかったが、広告自体はすこぶる効果がよく、フォロワー単価1円で獲得みたいな事もあったりし、継続的に発注する企業も多く見受けられた。

そんな効果的な広告にもっと効果的な広告ができる事をテンセントが発表した。

「中国人旅行者だけに向けた広告」

こんな画期的なインバウンドマーケティングにはもってこいのメニューが発表された。さて、どうやってセグメントしているかというと、大きく2つ。

1.その日その国で(例えば日本で)WeChatにログインしたユーザー
2.過去にその国でWeChatにログインしたユーザー

※都市レベルでの配信はまだ行っていない模様なので、東京を前面に押し出しても大阪にいるユーザーに配信されている事はよくある可能性大。

ちなみに下記のような形で配信される。

①  友達のアップデート:モーメンツ広告はLINEでいうタイムラインの間に表示される。
②  モーメンツ広告:テキスト、写真、ビデオ、リンクでの配信が可能。
③  モーメンツ広告コメント:コメント内容がシェアされている。

 

 

①  記事:バナー広告は記事の最下部に表示される。
②  バナー広告:ロゴ、アカウント名、ヘッドラインが表示される。
③  アクションボタン:フォロー、購入、クーポン等色々用意されている。

 

■広告配信はいくらから??

 

モーメント広告はCPMで計算される。(Cost Per Milleの略。1,000インプレッション)

バナー広告は比較的安くCPMとCPC(Cost Per Clickの略。クリック単価)での提供も可能としている。

バナー広告のアクションボタンは編集可能なので、こちらの方が自由度は比較的高め。

■ケーススタディー(事例)①

Infiniti(ホンダの高級車バージョン)

・4,000万 インターアクション
・30万フォロワー
・15,000人の試乗予約達成

4,000万のインターアクションがあった割には15,000人の試乗予約自体はそんなに高い数字ではないが、ブランディングがメインであり、コンバージョンをメインと捉えていないのがきっと大丈夫なのだろう。

■ケーススタディー(事例)②

Dama MeiYi(ファッションアプリ)

・130万インターアクション
・4万フォロワー
・3万ダウンロード

予算消化が見えないので、成功か失敗かは非常に語りづらいが事例としてのるぐらいだから広告主側は満足の得る効果を得られているのだろう。

■テンセントの考えは??

Andrea Ghizzoniさん(テンセントヨーロッパ代表)がブルームバーグ(世界的な金融ニュースサイト)のインタビューで話した内容によると大きく3点。

1.イギリスにオフィスを設立、ヨーロッパを強くしていく
2.イギリスと欧州がメイン(最初は)
3.ファッションだけではなく、デザインと家具メーカーも視野に入れる

そう、気づいてしまっただろうか。アジアは彼らの今回の展望には入っていないのだ。つまり、中国人は爆買いとは言われているものの、欧州で使うお金のレベルでは日本はまだまだメインターゲットではないのだよ、諸君。もっとがんばろう。

困った時はアレンジに連絡だ!http://www.arange.co.jp/contact/

■追記

WeixinとWeChatは違うと大分前に説明したが、Weixinは中国本土向けのサービスであり、WeChatは本土以外向けのサービスになる。検閲もWeixinは中国サーバー。WeChatはシンガポールサーバーなので、言論の自由は確保されており、中国政府の監視下にはないらしいが、どうなんだろう。。アプリのDL導線でサーバーが分かれてる仕組みなのかなー。。。

“コンタクト”