インバウンドニュース

3分で分かる、体験型インバウンドから見る、地方活性化へのヒント

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宮城県では「脱出ゲーム」でインバウンド拡大へ

 

宮城県登米市登米町では、商店街の活性化を目指し、商店主グループが主催となり、「脱出ゲーム」を利用し、訪日外国人旅行者(インバウンド)の集客を行っております。

8月28日、仙台市在住の留学生が登米市を訪問するモニターツアーが実施されました。
参加国はイタリアやアルジェリア、タイなどの7カ国から。

能舞台で「仕舞」を鑑賞し、同市の長沼でハスを見るなどした後、みそ・しょうゆ醸造会社の蔵では「脱出ゲーム」を堪能したそうです。クイズを解いて制限時間内に建物から脱出するゲームは、同市登米町で2年前から定期的に開催されており、今後は外国人の参加者増を狙っています。
9月17、18日の「とよま秋祭り」期間中は通訳付きのゲームも催されるなど訪日外国人観光客にも楽しめるような工夫が見られます。

沖縄でインバウンドの挙式需要!?増え続ける体験型インバウンド

海外および国内のリゾート挙式を企画・運営するグッドラック・コーポレーションは、沖縄でリゾート挙式を行う外国人カップルの増加に伴い、施設やサービスを拡充させています。

沖縄観光コンベンションビューローの統計によると、2015年に沖縄でリゾート挙式を行ったカップルは前年比17.5%増の1万4175組で、そのうち海外のカップルは同29.9%増の1458組でした。沖縄でのリゾート挙式が増え続ける背景には、チャペルの増加、高い稼働率を維持するリゾートホテルの増加、充実した航空路線に加え台湾からのクルーズ船の寄港回数増加などがあり、沖縄でのリゾート挙式を後押しする環境が整ってきていることが要因だと考えられています。

 また、中国、台湾、香港では結婚式の前に本格的な写真撮影を行う文化があるため、沖縄の美しいロケーションも人気の理由となっているのではないかと考えられており、このほか香港や台湾では日本で結婚証明書を入手するのがステータスとなる「リーガルウェディング」が人気で、近年沖縄では受け入れ態勢が整ってきています。

さらに、リーガルウェディングへの対応や挙式ごとに通訳のサービスを付けるなど、外国人カップルの要望に応じられるような態勢を整えており、写真需要の高い中華圏のカップルに対しては、沖縄北谷のアメリカ村で撮影できるフォトツアーを開発し販売しています。

 さらに訪日外国人を狙った広告戦略ではSNSを活用し、主にFacebookで情報を発信するほか、モデルやタレントの挙式に協賛することで、彼らにSNSで発信してもらうといった口コミによる宣伝も行っています。

まとめ

2016年に入り中国人観光客の消費動向も変化しつつあり、「爆買い」と言われる「モノ消費」から「サービス体験型」の「コト消費」に変わりつつあります。今後のインバウンドの傾向としては、みそ・しょうゆ醸造会社の蔵で「脱出ゲーム」や、沖縄でのリゾート挙式など、日本でしか体験できないような体験型インバウンドが中心となったツアーや旅行者が増えるのではないかと考えられます。

日本ではまだまだ外国人に知られていない地方の魅力的な体験型施設はたくさんあるかと思います。増え続ける外国人旅行者をうまく誘致することで、地方活性化に繋げていくことが可能です。アレンジではインバウンドに関するご質問や外国人誘致に関するお問い合わせを受け付けています。お気軽にお問い合わせください。

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