インバウンドニュース

ビザ発給数過去最高を記録、各自治体の受け入れ態勢が進む。

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外務省が発表した2015年の在外公館におけるビザ発給数は、訪日外国人旅行者数の急増にともない前年比66.0%増の476万8286件と大幅に増加し、過去最高を記録しました。

国・地域別で最も多かったのは中国の378万773件で、全体の79.3%を占めたほか、14年のビザの総発給数である287万1639件をも上回っています。

2位はフィリピンが22万5676件で全体の5.7%でした。3位はインドネシアが16万2273件で3.4%となり、上位3国で全体の88.4%を占めています。4位以降はベトナム、インド、ロシア、ブラジル、タイ、韓国、米国が続きました。

訪日外国人観光客は昨年2015年より増え続けています。今年に入り各自治体は訪日外国人観光客が訪れた時の受け入れ態勢を整えています。

 

1 急増する外国人 出雲市で受け入れが進む

出雲大社で外国人観光客が増えている門前町の神門通りなどでは、商店の看板を5カ国語で表記し、おもてなしの態勢を整えています。

その後、インバウンドに出雲観光の活路を見い出そうと、海外からの観光地などの誘客促進のため、旅行環境事業者を対象に現地視察をしてもらうファムツアーの受け入れやタイ、台湾、香港などへ旅行博覧会や現地関連団体との連携イベントなどを活用したプロモーション活動を行ってきました。昨年からは市から委託を受け、神門通りおもてなし協同組合などとも連携を開始しました。

 

2 日本酒オイシイネ インバウンド急増 輸出へ好循環も 関西の酒蔵

次はインバウンドの受け入れ態勢を進める関西の酒造メーカーが観光客向けに公開する酒蔵の資料館や記念館が、訪日外国人観光客から人気を集めています。年間来場者数の約3割を訪日外国人観光客が占める所もあります。メーカー各社は、パンフレットやホームページを英語や中国語、韓国語など多言語表記にするなど対応に力を注ぎ、酒造りの工程をPRすることで、海外からのファンを増やし、輸出増を目指しています。

 

まとめ

2016年に入り、続々と増え続ける訪日外国人観光客に対して受け入れ態勢を整える企業、自治体が増えてきました。しかし、総務省と観光庁が調べた訪日外国人観光客の不満ランキング1位の「Wi-Fiの整備」や2位の「スタッフと英語コミュニケーションが取れない」など、まだまだ完璧に対応できている企業、自治体は少なく思えます。 2020年の東京オリンピック、パラリンピックにかけてさらなる訪日外国人観光客が見込めます。それまでに訪日外国人観光客の取りこぼしがない様、受け入れ態勢をきちんと整えていく必要があると考えられます。

“コンタクト”