インバウンドニュース

訪日外国人旅行者(インバウンド)対応の基礎

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訪日外国人旅行者を国別で見ると、中国、韓国、台湾とアジア圏の旅行者に次いで米国人も多く訪れています。

しかし、アジアと欧米では求められるニーズや挙げられる不満点なども異なるため、対応方法も変える必要があります。画一的な対応をすればリピーターを逃す事態となり、インバウンド事業の頭打ちを早めてしまうことになるでしょう。

こちらの記事では、国ごとのインバウンド対応のポイントをご紹介します。

国ごとの特徴を理解する

まずは国ごとのニーズや特徴を把握しておかなくてはなりません。訪日外国人旅行者をアジア、北アメリカ、ヨーロッパの3つのエリアに分けて考えて見ましょう。

中国、韓国、台湾が多いアジアからの訪日客ですが、香港やタイからの旅行者も多く、将来的にはマレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ベトナムも増加が見込まれます。

訪日外国人旅行者の8割近くがアジアからの旅行者

最も多い中国は爆買いブームが過ぎたと言われる現在も日用品を多く購入しているようです。他滞在期間は短く、数日間のうちに観光や買い物を済ませて帰り、また春節などの休暇を利用し再訪する、というのを繰り返します。

滞在期間の短さで言えば、韓国も同様

週末のみ旅行に来るスタイルが若者を中心に好まれており、旅行でも行きやすさと帰りやすさが重視されます。ちょっとした買い物やレジャー感覚で訪れるため、消費金額が抑えられているのも特徴です。

北アメリカエリアは滞在期間の長さが特徴的

1週間以上の滞在が多く、いわゆるゴールデンルートを数日かけて巡るなど、国内の各地を移動しながら旅行を楽しみます。
旅行消費額も比較的高めとなっており、宿泊施設や飲食料金にお金をかけています。
また、北アメリカとヨーロッパの旅行者は桜や紅葉の時期に訪れる人の割合が多いことも特徴です。
日本独特の四季を感じられるような旅行が好まれます。

これらの傾向から考えると、アジアからの旅行者は気軽な遠出をする感覚やショッピングをしに日本へ訪れる人が多く、のんびりと景色や文化を楽しんでいく人が多いのが北アメリカやヨーロッパと言えます。

これらはあくまで傾向ですが、各国の特徴をもとに宣伝方法を変えてみてはいかがでしょうか。長期滞在と短期滞在だけでも効果的なPRは異なります。国別の特徴を考慮し、ニーズに合ったマーケティングやプロモーション内容を考えましょう。

インバウンドへの取り組み方によって変わる対応法

インバウンド化を考えている企業、たとえば飲食店の例を挙げると、積極的な店とそこそこ積極的な店、消極的な店の3タイプに分かれます。

積極的な店

すでに多くの訪日外国人旅行者が利用しており、今後は集客アップと同時に満足度アップもはかりたいというタイプです。

当然ながら、満足度も重視する積極的な飲食店はSNSなどでの拡散共有もされやすく、より売上げと来客数を伸ばしていきます。
元の人気はもちろん、さらに外国人が喜びそうな工夫を積極的に取り入れていくためです。

そこそこ積極的な店

これに対し、それほど外国人の客は来ないが、将来的に安定的な経営をするために外国人へのアプローチも考えたいというタイプがそこそこ積極的な店です。

そこそこ積極的な店も、インバウンド化への抵抗少なく事業展開ができます。チェーン店に多いタイプで、それなりに成功しやすい考え方です。

消極的な店

そして、消極的とも言えるのが、訪日外国人旅行客どころか日本人の客も少なく、来店数確保のために外国人の取り込みも行いたいというタイプです。

最後の消極的な飲食店は、そもそもインバウンド化を望んで始めるのではなく、売上げを確保するための穴埋めに利用しようと考えています。そのためインバウンド化への取り組みも遅く、外国人が喜ぶような商品提供もなかなかできません。
英語に翻訳したメニュー表を申し訳程度に作っても、もはやあって当然と思われ始めている現代では、あまり効果的なアプローチとは言えません。飲食店独自の強みが必要です。

インバウンド対応ツールの導入

日本政策金融公庫(JFC)が、インバウンドを検討している企業向けに「外国人おもてなしガイドブック」を配布しています。

インバウンド対応のために必要となるものの他、食文化の注意点についても記載されており、熟読しておくべき一冊です。外国人客への接客のポイントなども書かれているため、外国語が苦手なスタッフへのアドバイスとしても活用できます。

国をあげ、インバウンド対策が叫ばれている昨今、JFCが配布しているもの以外のインバウンド対応ツールも役立ちます。まず何をすれば良いのか分からないという人は、このようなツールを読み込むことから始めましょう。

インバウンド対応は国ごとの対策と取り組み方が重要

インバウンド対応は、取り組み方によっては成功することも失敗することもあります。たとえば、マイナスを減らすためだけにインバウンドを取り入れようとすれば、効果はそれほど期待できません。

より充実させたい、効果を上げたいと積極的な意思が必要であり、国ごとに対応を変える繊細さも重要です。

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