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訪日インバウンドマーケティングとは

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近年、訪日する外国からの観光客の数は相次いで過去最高を更新しています。

今回は訪日インバウンドマーケティングの動向についてみていきましょう。

■訪日観光のマーケティング

近年、外国からの観光客の数は過去最高を更新しており、かつて日本政府が目標としていた年間2,000万人を2017年も超えそうな勢いです。日本政府観光局(JNTO)の統計でも明確に表れています。ただし旅行中の支出は減少傾向にあり、特に買い物による消費で顕著です。これは爆買いを主導していた中国が2016年4月に、海外で購入した商品の関税を引き上げたことが大きく影響しています。

海外からの観光客の中でも新興勢力と言える中国などアジアの買い物需要が冷え込む中で、既に成熟の域に入っているヨーロッパやオセアニアからの観光客は娯楽やサービス、宿泊にお金をかけています。旅慣れた彼らは自らプランを立て、お気に入りの観光地を訪れます。その情報源となるのがSNSなどのインターネットです。既に訪日した影響力のあるブロガーやアカウントが興味を持つきっかけの1つになっています。

だからと言ってすべての観光地や宿泊施設がその恩恵にあやかっているわけではありません。たとえ興味を持っても、検索して出てくる情報が日本語ばかりなど敷居の高さを感じさせてしまうとそっぽを向かれてしまいます。興味を惹きつけて顧客になってもらうためには綿密な「インバウンドマーケティング」が必要です。

■インバウンドマーケティングとは

訪日外国人がどういった目的で日本へ訪れるつもりなのか、また訪日中の外国人が日本のどういったことに興味があるのかを考え、それを支援するサービスがインバウンドマーケティングです。

Google ディスプレイネットワーク(GDN) などの広告配信であれば、訪日中の外国人にも訪日前の外国人にもアプローチすることが可能です。

他にも自社サイトが多言語対応していない、対応が難しい場合は訪日外国人を対象とした専門メディアを利用して情報を発信することもできます。

これらの他にも、今インバウンドマーケティングの手法の中で重要とされているのがコンテンツマーケティングです。広告配信やメディア掲載などにより、訪日前の外国人に自社企業をアプローチできたとします。その後、InstagramやFacebookなどを利用して訪日する外国人がさらに興味を持つであろうコンテンツを配信します。それによりサービスや商品を認知させ、商品の予約や来店にまでつなげるといった手法です。

ご紹介したように訪日する外国人への集客を狙ったインバウンドマーケティングのサービスは数多く、また今後も増えていくと考えらます。

■インバウンドマーケティングのメリット

インターネットの至るページで強制的に広告が目に入ると、ユーザーに嫌われてせっかくの情報が排除される原因なります。インバウンドマーケティングなら控えめな販促活動ですから、せいぜい検索結果で目につきやすいくらいです。嫌われて排除される心配はないでしょう。むしろ自然にサービスや商品に合ったユーザーだけがファンになってくれるメリットもあります。

無駄に広告を打たなくてもいいので、アウトバウンドマーケティングから切り替えると費用の削減効果もあります。特にテレビCMや新聞広告などで幅広く出稿していたところほど大きいでしょう。もちろんインバウンドマーケティングもコンテンツ製作やSEO対策に費用はかかりますが、こうした広告活動に比べると少額で済む上に費用対効果もあります。

さらに興味を持ったユーザーがブログやSNSを通して発信すれば次々と情報が広がっていきます。いわゆる口コミに似た現象です。最初の頃は微々たる反応に過ぎませんが、それが良い評価であるほど二次的、三次的に拡散すると絶大な効果を発揮します。

訪日観光客へのアプローチでも同様にインターネットを通して良質のコンテンツを発信し、それがユーザーの琴線に触れればブログやSNSから発信されます。特に「インフルエンサー」と呼ばれる影響力の強いユーザーから拡散された時の効果は絶大です。あとは受け入れ態勢を整えれば顧客化も夢ではないでしょう。

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